当院では 『循環器科内科』として、色々な検査を通じて、動脈硬化の程度を評価して、早期発見から早期治療に繋げてまいりたいと考えています。

 胸痛や息切れ、動機や脈の乱れ、ふらつきやめまいなど、の症状に応じた検査のご紹介をいたします。

 ここでいう循環とは全身の血液の流れをさし、その循環を保つ臓器を循環器といます。つまり心臓や血管をさします。 ご存知のように、体の中の血液は心臓から拍出され、大動脈という大きな血管を通って体の隅々まで運ばれます。私たちの体が正常に機能するように、脳や腎臓・胃や腸といった各臓器に血液を循環させることによって、酸素や栄養分などを届けているのです。その血液の通り道である動脈の硬化が進んで細くなると、十分な血液が流れなくなります。酸素や栄養分が隅々まで届けられなくなり、それぞれの臓器本来の機能が保たれなくなります。血管の硬化から全身の老化が進むこととなり、これが、『人は血管とともに老いる』と言われる理由です。

年齢以上に動脈硬化を進めないように予防することが大事ですが、動脈硬化が進んでしまい症状が出たときに、早期に診断し手遅れにならないうちに治療を行うことも大切です。

心臓の状態をみる検査としては、健康診断などで通常行われているレントゲン心電図である程度わかります。しかし、健康診断では異常はないと言われたけれど、胸部などに症状が繰り返し見られる場合は、更に詳しい検査が必要なことがあります。

そこで、当院で行っている循環器の主な検査を症状にわけてご紹介します。


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 いろいろな検査を通じて、動脈硬化の程度を評価することができ、早期診断から早期治療につなげていきたいと考えています。上記のような症状がある方は、是非ご相談いただきたいと思います。
また、動脈硬化の予防には、食事による栄養管理が大切です。ご存じのように動脈硬化を進ませないための食習慣は、適量な食事量を保つこと、塩分・糖分・油分をとりすぎないことが大切です。
 当院では採血検査から、血糖・脂質の検査を行うことに加えて、検尿検査で1日の塩分摂取量を推定する検査が行えるようになりました。日頃から食塩をどれくらいとっているかが検尿検査で簡単にわかるのです。
 ちなみに、厚労相の栄養調査によると1日の塩分摂取量は、全国平均で10g程度、沖縄県では男性9g、女性8gといわれています。しかし、高血圧や心臓病、腎臓病をお持ちの方は、1日6g未満が推奨されています(日本高血圧治療ガイドライン2019)。

   ご自分の食生活を見直す意味で一度ご相談いただければと思います。
   今後も循環器診療を通じて、しなやかな血管で健やかな生活が送れますよう、健康長寿を目指す皆様のお手伝いができればと考えています。
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